2010年2月4日

北船場近代建築内部見学ツアー(1)

週末に「のりみ通信」田浦紀子さんガイドの下、『北船場近代建築内部見学ツアー』へ参加してきました。

前回開催の内容を有名ブロガーさん達のエントリーから拝見して興味津々。
混沌写真」カオスさんの写真は、本当に素晴らしいものばかりです。
(今回も参加されています。)

これを見て、参加しない訳には行きません。

集合場所は、生駒時計店前。地下鉄堺筋線北浜駅から南へ歩いて約2分のところにあります。
中に入る前からワクワクして上を見上げながら何枚も写真を撮りました。
















しばらくするとのりみさんや今回参加される方たち全員が揃い、さっそく生駒ビルヂング社長の生駒伸夫さんがご案内してくださいました。

お店の創業は明治5年となっています。生駒時計店の建設は昭和5年。
文化庁のウェッブサイトによれば「大阪市街地の角地に建つRC造、5階建の時計塔をもつビルで,設計は宗兵蔵である。外壁にスクラッチタイルを用いることや、窓の上下の縁で水平線を強調しつつバルコニーや出窓等に曲線や装飾を有効に配するデザインによく時代の特徴があらわれている。」(ここまで引用)
















実際に、社長さんからもスクラッチタイルとアール・デコ調のデザインを特徴に持つ建物であると解説をいただきました。

アール・デコは、フランスなどを中心とした欧米発祥の装飾。ART=芸術、美術。DECO=decolation=装飾、飾りが語源の一つとされている。
1910年代半ばから1930年代にかけて流行したものとされ、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴を持つことが多いとされているようです。

レリーフや最上に見える時計のデザインはまさしく幾何学図形をモチーフとしています。アール・デコ建築となっている生駒時計店は、前述した昭和5年すなわち西暦1930年の建築であり、日本へそして大阪へ現代の都市生活ルーツといわれるデザインが持てはやされた時代の建築遺物です。
















都会的な建物の中へ入ればその象徴となるような、高級感あるエントランス、エレベータールーム、ロビーが迎え入れ、飾られているたくさんの時計がタイムスリップさせてくれるようにこちらへ語りかけてくれます。

店主のご案内に聞き入りながら、この建物の象徴である時計台を見に5階へと移動です。

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