ATRオープンハウス2010見学の続き
大阪大学 基礎工学研究科の石黒浩教授(ATRフェロー)とATR知能ロボティクス研究所とが開発した「Telenoid(テレノイド)」を見ることができました
入口のポスターには
●ミニマルデザイン:人の存在感を伝達する上で、必要最小限の機能と外見を追求しました。子供にも大人にも、男女どちらとも見えるような外見を目指しています。
●研究の方向性:
コミュニケーションメディアとしての有効性を検証するとともに、存在感を伝達する上で、必要最小限の機能・外観とは何か、という問題を追及します。
●利用シーン
・お年寄りの、遠くに住む孫やひ孫との対話に
・遠隔デイケアサービス、見守りサービスに
と、書いてあります。
さっそく、デモを見学です(^^
「怖い…」「キモイ…」の声が大多数。個人的にはゾクゾクするようなデザイン。期待度大です(笑)
研究員さんの説明(動画)
触った感触は一変して「気持ちイイ」がほとんどでした。実に面白いリアクション♪
体験している様子。人と話しをしているようにしか見えません(動画)
別室からオペレーターが話しかけています。しかし、ほとんどの方はそれに気づいていませんでした。。。
室内全景
この開発、応用した後には手のひらサイズにするようです。
人として認識できる必要最小限の外観により通話相手の顔を思い描くことができ、親密な会話が可能になる。「世界最大の端末メーカーと日本最大の通信会社と共同開発」しており、「わが国初の情報メディアとして普及させたい」
(中略)
すでに携帯電話やスマートフォンが普及しているが、これらは「通話やメールを行うためのツールであり、本当の意味での会話ツールになり得ていない」。会話ツールとして進化させるには「遠隔地にいる通話相手に対し自身の存在感を伝えることが必須であり、そのためのデバイスとして開発した」
(ロボナブルより引用)
去年の石黒浩先生のお話しでは、近々に一般の人でも手に入れることができる価格帯でジェミノイド型(*)のロボットを提供するとのことでした。有言実行、さすがです!
*)参考:engadget日本版「動画:1000万円の女性型アンドロイド、ジェミノイドF」
商品化については、
アクチュエータの数を9つに抑え、電気モーターを採用することで、小型軽量化を図り、同時にコストダウンも実現したこの「テレノイド」を、商品化するのがイーガー。ソフトウエア開発などを手がける同社は、ロボットを用いたサービスや広告事業の提案も行っている。黒木会長は「サービスの提供者が遠隔地にいてもサービスができるため、介護や教育などの分野で新しい遠隔型在宅ビジネスの展開が期待できる」(ロボットラボラトリー参照)
価格は、研究開発用が300万円、一般向けが70万円を想定しているとのことです。
将来性の高い研究テーマに感じました
数年後、このジェミノイド型次世代会話ツールを持っている自分の姿が思い浮かびました。。。
<参考>
ロボナブル「阪大の石黒教授、相手の存在感を伝える携帯端末を開発、テレノイドを手のひらサイズに」2010/11/09
ROBOT LABORATORY 「テレノイド記者会見」2010/08/11
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